エージェント

SalesforceがAgentforceの新機能群を発表。AIエージェントが仕事の流れに入る

SalesforceはFY27第2四半期の製品リリースとして、Agentforceを軸にした複数のAIエージェント機能を発表しました。CRM、Slack、商取引、顧客対応へAIを広げる動きです。

この記事の要点

  • SalesforceはAgentforceを中心に、企業内の仕事へAIエージェントを入れる方向を示しました。
  • Agentic Advisor、Agentforce Commerce、Agentforce Help Agentなど、業務別の新機能が並びました。
  • 価格金額や地域別の提供条件は明記されず、提供可否は地域や顧客契約に左右されます。

答えるAIから、仕事に入るAIへ

Salesforceは公式ニュースで、FY27第2四半期の製品リリースを公開しました。中心に置かれたのがAgentforceです。公式ページの日付は2026年8月26日です。

今回の主役は、文章を返すAIそのものではありません。仕事の手順に入るAIです。

AIエージェント(AIが手順を進める仕組み)は、どこまで仕事を任せられるのでしょうか。Salesforceの答えは、単体のAIではなく仕事の基盤ごと動かすことです。

発表で同じ土台として示された領域です。

・Customer 360 apps

・Agentforce や Slackといった利用画面やAI機能群です。

足りないのは知能より信頼

Salesforceは、AIの採用と知能は広がっていると説明しています。一方で、その知能を信頼できる仕事へ変える文脈と信頼はまだ足りないと述べています。

ここが企業AIの分かれ目です。賢いAIより、任せても崩れないAIが求められます。

同社は、エージェントと人間が同じ基盤を使う条件を挙げています。ガバナンス(管理ルール)やオーケストレーション(複数処理を束ねる制御)も含まれます。

・文脈とワークフロー

・制御とガバナンス

・オーケストレーションと信頼

営業、買い物、問い合わせがつながる

発表では、仕事の入口が複数に広がりました。営業支援、商取引、顧客対応という別々の現場に、Agentforceが入っていきます。

Agentic Advisorは、Financial Services向けにAgentforce上で作られた機能群です。資産アドバイザーの会議準備、要約、記録更新などの定型業務を扱うと説明されています。

Agentforce Commerceでは、顧客が商品を探す場所が変わったという見方が前面に出ています。ChatGPTやTikTokのような場所から、商品発見が始まる時代を意識した発表です。

商品カタログの接続先として、次の名前が出ています。

・ChatGPT

・Google SearchのAI Mode、Gemini appなどの検索やAI画面です。

問い合わせ対応は「解決」まで寄せる

Agentforce Help Agentは、顧客の問い合わせを最初から最後まで解決するための自律型エージェントです。guided setup(案内付き設定)により、数分で展開できると説明されています。

特徴は、単なる回答生成ではない点です。ケース管理、予約調整、注文更新など、実際のワークフローに沿ったアクションを備えています。

料金の説明も、AIエージェントらしい形です。人間の介入なしに問題を自律解決した場合に課金される、解決ごとの課金が示されています。

提供時期と価格は、読者が誤解しやすい部分です

提供条件は、発表をそのまま読むのが大切です。金額や日本での個別提供条件は発表に書かれていないため、使える範囲を広く断定できません。

項目発表で読める範囲
提供時期一部項目はGA now(一般提供中)と示されています
料金Agentforce Help Agentは自律解決時の課金です
価格の金額発表に書かれていません
地域・契約地域差と顧客契約の影響があります

Salesforceは、価格やパッケージは変わる可能性があるとも書いています。購入判断は、現在提供されている製品とサービスに基づくべきだという位置づけです。

Slackの会話が仕事の入口になる

もう一つの軸はSlackです。Salesforceは、Headless 360とSlackbotをつなぐ新しいMCPサーバーも発表しました。

MCP(AIと外部ツールをつなぐ規格)によって、Slackの会話内でSalesforce CRMの動きを進められると説明されています。会話が業務画面の入口になるわけです。

Data 360とTableau NextのMCPサーバーにも触れられています。Anthropic、Atlassian、BoxなどのアプリやエージェントをSlackチャンネルに入れる構想も示されました。

出典
  • Salesforce「Salesforce Quarterly Highlights: FY27 Q2 Product Releases and Corporate Announcements」元記事へ

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